当設計事務所の業務の方針


当設計事務所の業務の方針を以下にまとめます。



当設計事務所の方針(1)



設計事務所はハウスメーカーや工務店とは異なり、クライアント一人一人の要望に対して、オーダーメイドの建築を提供することができます。
その分建築の自由度が高くなるので選択肢が多くなり、クライアントがそれらをまとめるために多大な時間と労力がかかります。当設計事務所ではクライアントの要望を実現するにあたり、3つの内容に注力しながら業務を行います。

 
⚪︎クライアントの予算に合わせて当設計事務所ならではの建築・空間の提案を行うこと
⚪︎クライアントへの負担を軽減できるようサポートをすること
⚪︎建築の実現を丁寧に行うこと 


上記3つの内容は、設計業務及び監理業務にて十分に配慮します。


設計業務においてはクライアントの要望を伺った上で、さまざまな選択肢の長所・短所を丁寧に説明を行い、時には建築士としての専門知識や経験を基に建物に必要な機能の度合いを判断し、建築デザインの提案及びサポートを行います。

また、監理業務においては、信頼できる施工業者の選定から始まり、工事が着工した後は建物が設計図通り適切に施工されているかを施工段階に応じて適切な頻度で確認します。



当設計事務所の方針(2)


建築の意匠(デザイン)という言葉は非常に抽象的です。
そこで当設計事務所では設計・監理業務を行う上で、これらの内容について主に下記の内容に配慮した設計を行います。


⚪︎周辺環境との調和
周辺環境を読み取り、建築の設計に活かします。狭い土地、高低差がある土地、不正形な土地等、一見して計画が難しい土地であっても建物の構造や法規を考慮しながらその土地の魅力を活かした建築・空間の提案を行います。


⚪︎多様な空間構成と動線計画
当設計事務所では、単に用途ごとに室を区切るのではなく、魅力のある空間を構成して建築を提案します。
例えば広くて高い空間や狭くて低い空間など、多様な空間をクライアントの要望に合わせて提案したり、クライアントが潜在的にどのような空間を望んでいるのかを打ち合わせの中から見出していきます。
大きな空間を計画する場合、プライバシーや空調などの日常生活の快適性についてはクライアントと調整しながら進めます。

また、動線計画についても計画する空間に合わせて適切に提案します。日常生活での利便性だけでなく、提案した空間を活かす動線計画も重要であると考えます。 


⚪︎素材
建築は長期間使用するので、使用する素材の質感に対して十分に配慮します。
構造や工法、内装など建築の素材について、クライアントに愛着を持って長く使ってもらえる素材を提案します。


⚪︎建築に付帯する植栽・外構、インテリア
建築に付帯する植栽や外構についてはクライアントの好みに合わせて提案します。空間の大きさによって適切なスケール感で計画します。植栽は生活の豊かさに大きく関係します。植物によって育てやすさやメンテナンスのしやすさは大きく異なるので、クライアントの要望に合わせて提案します。
インテリアについても家具や雑貨等、空間に沿ったデザインを提案します。



当設計事務所の方針(3)



住宅の性能・仕様について、当設計事務所はクライアントの予算の中で全体のバランスが取れた計画を重視しています。
住宅の性能についてさまざまな観点で品質を高めたいと考えていますが、現実的には限られた予算の中で意匠(デザイン)・構造・設備に対して適切に予算の配分を行う必要があります。
住宅の機能・性能面において、クライアントにとって特に重要なのは、建物の安全性と快適性であると考えます。そこで、これらの中でも重要な部分について当設計事務所の方針を簡潔にまとめます。


⚪︎建物構造の種類について
特に指定のない場合、一般住宅ではコストとの兼ね合いから木造在来軸組工法を採用を検討する場合が多いですが、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、その他のCLT等の木質構造等で希望の構造や工法がある場合、それらに対応することが可能です。


⚪︎耐震性能について
耐震性能については、現在の建築基準法の1.5倍以上の性能となる耐震等級3を目安として計画します。これは2016年において発生した熊本地震(震度7)において等級3の倒壊した建物が0棟(内9割が無被害)だった事を根拠としています。また、地盤が弱い地域での計画については地盤改良を行います。建物によって詳細な構造計算が必要な場合は、別途構造設計事務所に依頼を行います。


⚪︎断熱性能について
断熱性能については、断熱等級4を標準的な目安としています。近年では高気密高断熱住宅は市場のトレンドでありますが、岡山県という立地において全体の予算の中での適切なバランスを考慮すると等級4が適当だと考えます。等級4の場合、冬季の最低気温の目安としておおむね8℃を下回らない室内環境が得られます。もちろん、等級4以上を目指したいというご要望があれば対応することが可能です。